2013年5月26日日曜日

研究室の指導に対する疑問

2007年8月28日から31日
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻入学試験

2007年9月13日
同合格発表
Aは第一志望のSM研究室に合格した。
その後も研究に対する意欲は衰えず、2008年2月提出の卒業設計のテーマもギリギリまでASの研究テーマに沿ったものだった。
また、都立大での卒業研究では集合住宅住戸の水廻りの配置について研究し、大学院での研究につなげようとしていた。


東京大学建築学専攻では普通、一つの研究室に入れる修士課程学生は三人までだが、例外で人気のある意匠系の研究室で四人のときはあったそうだ。しかし、この年にSM研究室がとった修士課程学生は五人である。噂ではみな成績が優秀でSM研志望学生が多かったため、例外で五人入れたようだ。大学院入学後、他の学生から聞いた。


研究室会議は週に一度、全体会議があり、春から修士課程学生、博士課程学生、夏から学部生が発表する。年間一人二回から三回ほどで、その他に研究テーマによって三つのグループに分かれるが、その会議は月に一回か二回あるかないか。すなわち、年間、指導を仰げるのは一人当たり14回から15回(長期休暇や教授の都合などで減る場合もあるのでこれより少ない人もいるだろう)。後はアポイントをとって個人的に指導を仰ぐことになる。
Aは高専時代から教授のもとで研究活動をしていたが、高専時代では週に一度、二年間、研究室会議を行い指導を受けていた。学部時代(学部は東京都立大学建築学科F研究室)にも週に一度、研究室会議があった。
それと比べると、指導の密度は明らかに低いと感じた。年間、14回から15回の会議でいい論文はできるだろうかという疑問も大学院に入った後に徐々に出てきた。同じ東大の同じ分野の研究室でも週に一回程度の会議があると聞いたことがある。
SMは自分のほかの仕事で忙しいように観え、あまり面倒をかけては迷惑になるのかなと思うようにもなった。

実際、学部時代、都立大の先生にSM研究室の学部の卒業研究論文の梗概を見せたらこれが論文として認められるのかと言っていた。その時はそれほど自分では問題視していなかったが、後々その原因が分かったような気がした。

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