2013年5月26日日曜日

本来の自分を発揮できなくなっていく


7月のゼミでAが作った資料(ASに言われて春から作っていたインフラフリーに参考になるような技術を集めて分類し、エクセルにしたもの)を見てSMは、同席していた学生たちの前で、
「こんな資料を出すためにカラーを使って無駄だ」
という意味の発言をしたり、
「この資料はCさんにあげたらいいんじゃないか」
などということを言って、真面目に見ようとしなかったように感じた。Aが無能で研究に対しての意欲も見られないため、資料を真面目に見ようとしなかったとAは受け止めた。
また、この時のゼミか他の日のゼミで、就職について少しSMから話をかけてきた。
そこで迷っているようなことをAが話すと
「Aは日建設計に就職したいって言ってたけど、町工場に就職したりしてね。」
と笑いながら、周りの学生の笑いを誘うようなことを言った。
その時にかどうか思い出せないが、SMはさらに
「こいつに人生を教えてやってくれよ。Mさん、教えてやってくれないか」
と呆れたように、もう自分はお手上げだとでも言うように周りに対して言った。
できる限りSMとの距離を縮めたい、お世話になった分、研究で返していきたいと思っていたので、かなりひどいことを言われているのではないかととてもショックだったが、自分はそういうふうに言われることを今までにしてきてしまったのではないかと思った。


このころから精神状態が極度に不安定になり、考えや判断もうまくいかなくなっていった。自分にも自信をもつことはできなくなっていった。
同級生のU君らにも自分の状態がおかしいと言うようになっていった。
いつものそれまでの本来の自分を出す事ができなくなっていた。本来の自分がどのようなものなのか分からなくなっていき、その時の自分が本来の自分であるかのように思えてきた。
自分は一緒にいてもおもしろくもなく、楽しくもなく、ただ真面目なだけでその真面目さも人とのコミュニケーションで障壁になってしまう、この性格を変えられるならば変えたいと思っていた。
しかし、このようになるまでは、ドイツでも、それ以前も、人と交流する事を楽しんでいたし、それなりに自分の性格を肯定していた。コンプレックスは多少あったが、前に進めなくなるほど性格を否定することはなかった。中学の頃も学級委員にほとんど毎回推薦されたり、高専の頃も周りから頼りにされていたりしていた。それを嬉しくも思っていた。別にいい子になりたいと思った事もないし、嘘をつきたくてもつけない性格なので素のままの自分でこれまでずっと生きてきた。中学の頃から笑顔がいいと言われていたが、この頃は笑う事もできなければ、ひきつったような悲観的な顔だと言われるようになってしまった。秋に就活の説明会に行ったときもなぜそんな顔をしているのかとその時出会った人に言われたりもした。
それとあわせて就職に関しても行動する必要があり、コンペなどをして実績を残そうとしていた。しかし空回りすることが多くなっていった。
その他のことにも集中力が出なくなったり、ミスが多くなったり、考えがまとまらなくなったり、自分がおかしいと感じるようになっていった。


2009年のこのあたりから、何も手に付かなくなり、次第に今までお世話になってきたのに、自分は何もできなかった、感謝に報いることはできなかった、これからも何もできないんだと、強く思うようになっていった。


7月下旬にSMに研究や就職に関して相談した。また、精神的に混乱状態が続いている、眠れない日もある、動悸もするなどと精神状態も説明したが真剣に聞いてもらえたがどうかはわからない。少なくとも後の言動を見る限り理解していたとは思えない。
Aが精神的に不安定だと訴えても
「いい時期に入ってよかったんじゃないか」
と言われた。
自分を避けるような態度や暴言で精神的にますます落ち込んだ。相談する気力も失くしてしまった。
「南極にでも行ったらいいんじゃないか」
 Aの同級生たちに「Aが言うには設計で大切なのは技術らしいよ。分かってないね・・・」
「彼女でも作ったらいいんじゃないか」
ということも言われた。

何人かの学生とともにSMと昼食に向かい歩いているときに、AがSMと話をしようと近づくとわざと歩調を速めて避けた。

SMはAに対して、やる気や決断力がないから研究も就職も進まない、悩んでばかりだと思っているかのように感じられた。


6月末か7月に、都立大学在学時にコンペを一緒にやったりしていたKAさんとまたコンペをしようと自分から誘ってコンペを共同でやることになったのだが、うつで思考停止したり、話し合いの最中に突然居眠りのようになってしまい、起きていられなくなったりしていたので、KAさんに
「お前、いらない」
と言われるようになってしまった。


7月下旬に研究室旅行に参加
Aは最後の力を振り絞るようにSMとの距離を縮めようと話しかけようとしたが、そこでもSMはAを避ける言動をしているように感じられた。

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